36歳の転職体験記
36歳で初めての転職について、どなたかの参考になればよいと思い書き残しておきたいと思います。
【現在に至るまで】
工学系の大学ー大学院を修了し、ソフトウェア開発のメーカーに新卒入社します。
8年ほど働いてから、コンサルタントに転身して2年ほど経験しましたが、会社文化の違いやパワハラなどから精神的に苦痛なことが多く、2回目の転職を2022年より開始しました。
2022年の4月時点でメーカー2社より内定をいただき、そのうち1社の反応がとてもよかったことから入社を決意しました。職種でいうとエンジニア→コンサルタント→エンジニアのような流れになります。
【これまでの就職ー転職活動で感じたポイント】
私自身の転職経験を踏まえると失敗したなという点がいくつかあります。
以下の転職する際のポイントを挙げておきます。
1、転職エージェントは大手のほうが良い。
2、1社のみに絞るべきか、複数社に応募するか。
3、OpenWorkやGoogleMapのレーティングを見る。
4、自身の経歴に対する会社の反応。
5、自身の年齢とライフステージ・年収をよく考え、約10年後の姿を想像する。
これらについては、この後の転職活動の内容を記載するうえで細部に触れます。
【1、転職エージェントは大手のほうが良い。】
転職エージェントはやはり大手に限るという印象を2回目の転職活動で持ちました。10数名で回しているような転職エージェントについては注意したほうが良いと思います。
私が利用したのはリクルートエージェントでした。推測も入っていますが、リクルートエージェントから感じたのは以下のような点です。
・大手なので、転職先企業それぞれに専任者がいる。各企業の雰囲気なども専任のエージェントを通して聴くことができる。
・(推測)小規模の転職エージェントに比べると、金銭的な余裕があるように感じる。
こちらの要望をよく聞いてくれるし、希望に合った求人のピックアップも上手。
逆に小規模のエージェントでは以下のようなデメリットを転職後に感じていました。
・利益を出す必要があるのか、入社させるためにいくらでもうそをつく。
・こちらの希望を伝えているにもかかわらず、ピックアップしてくる求人の選択肢が限られている。
ただし、小規模のエージェントでは、小規模の会社に紹介してくれることが多いので、年収の交渉などをしてくれる場合もあるようです。ただし顧客が難色を示している場合は年収の交渉に乗り気ではありません。
ライフステージをよく聞いてくれたり、こちらの希望に対する求人のピックアップは圧倒的に大手のほうがよかったです。また、正直に話をしてくれるところも好感が持てました。
【2、1社のみに絞るべきか、複数社に応募するか。】
これは、知人から誘われていたり、インターンシップの結果そのまま入社するといった場合を除いて、やはり複数社に応募したほうがよいでしょう。
私は新卒入社でも、1回目の転職でも1社のみに絞っていたのであまり気づいていませんでしたが、1回目の転職以降で比較して入社することの重要性を感じて2回目の転職活動では比較することにしました。
特に不利になるのが、企業側の反応がわからないということと年収の適性感がやはり判断できないということです。
2回目の転職では7社ほどの応募し、2社目の内定で決めてしまいましたが、年収にして120万円ほど提示金額が違いました。(残業時間などは同等として)
【OpenWorkやGoogleMapのレーティングを見る。】
当たり前ですが求人票や中途入社サイトには、良いことしか書いていません。
大企業であれば、Openworkなどの企業のレーティングを見ることができ参考になります。
ただし小規模の企業は口コミなどを書き込むと身元がばれてしまうため、口コミがかかれない場合があります。そんな時は、GoogleMapの口コミを見るとよいでしょう。
小売りなどのBtoCのビジネスをしていない企業にも関わらずGoogleMapのレートが低い企業には気を付けるべきです。確実にブラック企業というところまではいかず、競合他社が低いレートを付けている可能性があるにしても、例えば最低の1の評価だけが付いているような場合は、退社した誰かの恨みを買っている場合もあります。
確実にブラック企業とも言えませんが、自分ももしかしたら同じレートを付けることになるかもしれないということを想像してみてください。
【4、自身の経歴に対する会社の反応。】
2回目の転職活動では、メーカーとは言っても半導体から機械、自動車など幅広く応募をしました。
複数社応募してよく分かったことですが、面接の際の面接官の態度や、面接後のレスポンスの速さなどで、相手企業が自分のことをどう思っているかがよくわかります。
初回企業では最終面接で「採用する」と言われたため、内定の通知を待っていたものの、実際に書面で通知が来たのは1か月後でした。そのままその企業に入社するわけですが、開始早々能力不足だの解雇にするだのとパワハラが始まりとても大変でした。
相手企業も一人が判断することは少なく、複数名で内定の通知を出しているでしょうから、内定が出ることはうれしいことですが、1か月もかかる場合は裏でいろいろやり取りがあることを想定するべきです。
私の場合はおそらく、誰かは問題ないという判定をしたものの、他の誰かが実力不足と判断して議論していたのでしょう。
このような場合、自分に良い評価をしてくれる人が入社後もずっと面倒を見てくれる場合は良いですが、そうとも限りませんので気を付けたほうがよさそうです。
新卒入社の時も重視していたのですが、2回目の転職でも重視していたのは、自分に来てほしいと感じているかどうかです。新卒入社の時は直接誘われましたので行く気満々でしたし、2回目の転職の際は1次面接中から良い評価のフィードバックをいただいており、最終面接を行ったその日中に内定をいただけたので、面接後の対応などでも企業の反応がわかります。
転職活動も楽ではないので、内定をもらえるとふらふらーと承諾してしまいたくなるかもしれませんが、相手方の反応も見たほうが良いですね。
【5、自身の年齢とライフステージ・年収をよく考え、約10年後の姿を想像する。】
最後の項目になりますが、自身の年齢・ライフステージをよく考えましょう。
私自身は結婚して住宅ローンもあり子持ちの36歳です。
転職エージェントに言われてはっとしたことですが、育児のしやすさや休みの取りやすさでは大手の企業はぴか一です。また、36歳という年齢も大手の企業を受けるのであればぎりぎりの年齢だと諭されました。
1度目の転職で10名ほどの会社に転職して穴をあけることが許されない環境、失敗が許されない環境で、何度路頭に迷う可能性が頭をよぎったかわかりません。
年収を上げるための挑戦もしたいところですが、10数名の会社では周りを見渡しても生活を犠牲にして年収を上げているような社員ばかりで全く参考になりません。
育児も大事にしなければならず、またチャンスとしては最後になるだろうという思いで、大企業に転職することにしました。
順当にキャリアを積んでいけば、10年後に中小企業や、派遣会社などへの転身も可能であろうということを念頭に置きました。