信頼

お正月休みが明けて、ぼちぼち仕事が始り憂鬱な気分が続いています。
ブラック企業と言いつつも、長期休暇などはちゃんと支給されているのですが、みんな休み中も仕事に明け暮れている。

 

休み明け、誰かに怒られるわけでもなく出社人数も少ないのに、居心地が悪くて吐き気がする。仕事も全く手につかない。冬のボーナスは全くないと思っていたら、少しは出た。なんで、こんなにつらいのだと思った時に、今のところ信頼関係が全く築けていないからだということに気が付いた。

 

学生の時分、論文で「信頼」という一言を含めたところ、指導教員から信頼というのは何だろうか?と問いかけられ、一冊の本を進められた「安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方」という本だった。もう10年以上も前のことなのだが、今のような会社で働きながら不安を覚えているときに、この本を読むことになるとは思いもしなかった。

 

10年前は隅々まで、この本を読むようなことをせず、表面的なところだけ読んでやめてしまった。だから、全体として何が書いてあったのかさっぱりおぼえていない。私がこの本を読んでどうしたいかというと、これから新しく出会う人に対しやはり信頼していける人間でありたいし、自分自身の能力も信頼していたい。

 

すでになくなった信頼を取り戻すことはできないのだ。私の上司はとても高圧的な態度をとる。彼は、語学の能力も高くないし、技術的にもそんなに高いわけではない。後から入ってきた人間に対し、怒って委縮させることで服従させているのだなと透けて見える。こんな状態ではまともに会話ができない。

 

自分の会社での現状は全く好転しない。転職してしばらくたったので、転職前に好きだったコンサルタントの本をもう一度読んでみた。ジェラルド・M・ワインバーグ、トム・デマルコ、エドワード・ヨードンと言った方々の書いた本が好きだったし、彼らのようになりたくて転職した。しかし、彼らの書いてある本に照らし合わせて、自分の会社を見てみると、なんだか本に書いてあるコンサルタントの職業とはまるで違うことをやっているようだ。あまり詳しくは書きすぎないが、痛いのは消毒薬が聞いている証拠だ・・・などということも言うし。(吐き気がするほど仕事が嫌にならないと本物ではないらしい) 他人の管理手法にはあれこれ口出ししているが、自分たちの管理というとからっきし駄目である。

 

つまりは、もう見切りをつけても良いということなのだろう。昨日、別会社の求人に履歴書・職務経歴書を送付したらすっきりしたし、自分の能力・経験の棚卸もできて、すっきりした。信頼できない人は早々に見切りをつけて、新しく信頼できる人に出会いに行きたい。